こんにちは！

河内長野キックス横でトリミングをしています

ドッグサロンユンです(*^-^*)

ワンちゃんのトリミングと、整体をしています！

本日はトリミングが苦手なワンちゃんについて

私が思う事、考えを書きます。

ちょっと難しい事書くかもですが、

ぜひ最後まで読んでみてください。

トリミングが嫌なのは

私が思うのは、『嫌で当たり前』です。

犬って身近な動物過ぎて、トレーニングしたりで

人の社会にはなじめるし、なんでも受け入れてもらえて

当たり前に感じてしまうのですが、

犬は動物です、熊とかタヌキとかと同じ

犬は知能が高い動物なので人間の考えとか

そんなのをくみ取って『した方が良いよね』で

してくれてる。それだけです、

熊とかタヌキが『爪切りが嫌がって困る』と言われたら

みんな『そらそうよ』でしょ？

たぶんうちの子供(１０歳)でもじっとしてられない(笑)

嫌がる事は、特別でもなく不思議でもない

動物として当たり前のことだと思います。

しなくてもいい？

ただ、嫌がるから『しなくても良いよね』では

生きていけないのも犬という動物です。

犬って人が作り上げてきた動物なので、

毛は伸び続ける種類が居たり、

毛を抜いてやらないといけない種類が居たり、

爪を切ってあげないと皮膚に刺さるほど伸びるし、

不衛生にしている事で皮膚炎にもなるし、

手のかかる動物なのです。

なので、私が思うのはその子の許容範囲やルール

なんかを人が理解して工夫する事が大切だと思います。

しなくてはならない事

別にしなくてもいい事

これをしっかりと考えて行動出来る事が大切です。

何を嫌がる？

トリミングの１００％全てを嫌がる子は

あまり居ません。

最初から最後までずっと大暴れだとしたら、

それは人がそうさせてしまったのだと思います。

最初は爪切りだけが嫌だった、耳掃除だけ嫌だった、

でも『それ』を否定され続けて

トリミングのすべてが嫌いになってしまった。

それが原因なのかなと思います。

嫌がるのは人にとっては、困るのですが

それを否定するだけではいけないのです。

理解して考えて工夫する事が本当に大切、

しつこいですがこれにつきます。

嫌がる事って本当にポイント、ポイントで起こっています。

嫌がる事ワースト３

３位耳掃除

耳は犬にとって感情の表現や体温調節などの機能

があります、また、犬は人よりも聴力が良いので

とても敏感な部分です。

また、体の末端になるので血流の問題で

痛く感じる事もあります。

犬種によっては中に毛が生えるため

その処理を嫌がる子も多いです。

2位肛門腺絞り

肛門腺は肛門の左右の斜め下あたりにある

『肛門のう』に溜まる臭い液体の事で、

これは便に自分の匂いを付ける物です。

有名なのはスカンクのお尻から出る臭い物質

あれが肛門腺です。

肛門腺って何者！？

1位爪切り

ダントツで嫌がる子が多いのは爪切りです、

得に前足です。

前足って動物にとって本当に敏感な

センサーが集まっている部分なんです。

前足は歩く時に後ろ足よりも先に地面に着きます、

その時に不快な触り心地や違和感があると

動物は一度『調査』をする必要があります。

地面を掘ってみたり、臭いを嗅いでみたり、

安全なのか餌があるのかなどの調査します。

そんな前足の爪の神経となると、とても敏感

さらに犬の爪は人間と違って、骨格の延長に

あるんですよ。

それ切られるんですから、どんな感覚かは

想像できませんが不快である事は確かです。

爪切りって必要？

それぞれの改善法

耳掃除

耳って人間もなのですが、蠕動運動(ぜんどううんどう)していて

耳垢を自分で外に出そうとする力があります。

老犬になるとされにくくなりますが、基本的には

それほど奥までほじくるお手入れを、

いつもする必要は無いと思っています。

お家でのお手入れで拭くとしたら

手前の見える範囲でも

問題ないと思います。

使うのは、綿棒でなくても綿花で充分

また、耳の中に毛が生える犬種は、

その毛を間引く必要はあります。

その方法なのですが、昔は耳の中の毛

全てを抜くのが主流でしたが、

考えてみてください、痛いです。

そら嫌がるやろ、です。最近では耳の毛を切る

ハサミもありカットする方が多いです。

そこで、全ての耳毛を切ってすってんてんに

する必要は無くて、通気が出来る程度に

切っていれば良いかと思います。

ただ、耳の奥の毛は手前ではなく奥に向かって

生える事があり、それに関しては抜くべきだと思います。

これ、トリマーさんあるあるだと思いますが、

耳の中の手前の耳毛よりも、耳の奥の方の

耳毛の方がスルッと抜けるんです。

犬も痛く無さそうで、手前と奥では毛根の

張り方？が違うのかなと…謎です。

肛門腺

犬は、絞られる事もですが、

肛門腺絞る時に、しっぽをグイっと上に思いっきり

上げる行為も嫌がります。

しっぽって背骨の延長なんです、

これを曲げるように上げるとそりゃ嫌です。

あげる事は上げるのですが、

少しで良いです。

そして、上げるのは肛門の上の皮膚を

しっぽの方向に引き上げる、すると

肛門の斜め下左右にある肛門のうという袋が

持ち上がり、絞りやすくなります。

肛門腺絞りの本当のやり方

爪切り

爪切りには、きちんと考えられた保定が必要です。

腕や足を必要以上に上げれば脱臼の恐れがあり、

また、その子の筋肉のコンディションによっては

足をどの方向にどれぐらい上げるのか、

それを考えながら行わないと痛みや違和感から

嫌がります。これは犬の骨格や筋肉を覚えると

良いです。

例えば、この保定であれば

・内股を開かないといけない

・片足に体重が乗る

・ひざと足首が曲がらないといけない

この中のどれかが出来なければこの子には

向かない保定です。

犬の様子から見てどの体勢が楽なのか考えます。

お家で一番良いのは、誰かが抱っこして誰かが切る

それが保定を考えると一番無難な方法だと思います。

また、爪をどこまで切るのかも

慎重に決めないといけません。

もうちょっと切れる？まだ切れる？と

時間がかかるとこれも嫌がります。

一本に対して爪切りは一度だけにする、

可能な限り余分に切らない事です。

あとは、切るのが嫌なのか触られるのが嫌なのか

削るだけなら良いのなら爪をやすりで削り短く

していく方法もあります。

削っていくうちに切っても平気になる事が

あります、慣らすという感じですね。

爪切りってホント難しいんですが、

『少しずつ』がポイントです、

少しずつ慣らす、少しずつ切る。

まとめ

嫌がるには、必ず理由があります

そしてトリミングは基本的に犬は

我慢している状態です。なので、出来ない事を

責めたり否定したりしないであげて下さい。

耳掃除は手前を濡れた綿花で優しく拭く

肛門腺絞りは、しっぽを思いっきり上げない

爪切りは、抱っこしてあげて少しずつ切る(早く)

今回書いた内容はもしかしたら一般飼い主さんよりも

トリマーさん向けかも知れません。

こんな考え方もあるんやな、と思ってください(*^-^*)

では、長くなりましたがこの辺で

ありがとうございました。

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