2021/04/10
こんにちは!
河内長野、キックス横でトリミングをしています
ドッグサロンユンです(*^-^)
まだまだ冷えますが、
犬が苦手な暑い季節がもうすぐです。
暑さに弱い鼻ぺちゃ犬種は
特に熱中症になりやすいです。
ちなみに今の季節が熱中症頻発するそうです!
そんな鼻ぺちゃ犬について。
今回は長くなってしまったので2回に分けています(笑)
なぜ鼻ぺちゃになった
すごーく昔、12世紀頃に
イギリスで流行った、
動物を戦わせてそれを見るという娯楽(今の闘犬も)が
ありました。(今もありますが、はよやめて欲しいです)
その中で、牛vs犬という競技が人気だったそうです。
(牛は繋がれ犬は数頭という『牛いじめ』の状態)
ただ、その戦いの最中に犬の頭に出来た傷や、牛の傷から
出た血液が額を通って目に入る、
噛みつくと息が出来ない、
こりゃあいかん
と言う事で、目の周りや鼻にしわを作り
血が入らないように、
息がしやすいように下あごを吐出させ
鼻と上あごを短く、
という感じに改造されました。
これがブルドッグの始まりだと言われています。
ただ、この時代のブルドッグは今ほど鼻ぺちゃでは
無いし、足も長く大きかったので
現代のブルドッグはかなり誇張された骨格になっています。
圧縮された中身
◎臭いの感知が苦手になった
これは中頭種(一番ノーマル)の鼻、
これをぎゅうぎゅうと詰めた短頭種が
ブルドッグをはじめとする鼻ぺちゃ犬。
脳と臭いを感じる場所
赤い所は空気を吸って臭いを感じる所
黄色の線は脳で黄色く塗りつぶした所は
臭いを認識する神経の固まりです。
短頭種はこうです、
頭蓋骨に奥行きが無いために脳はぎゅっと
押し込んでいます。
その為、臭いを認識する神経は潰されてしまいました。
当然ながら鼻が短いので空気を吸って
臭いを感じ取るスペースはかなり狭い。
なので、鼻ぺちゃ犬は臭いを感じる事は
とても苦手です。
この鼻腔と平行にフェロモンを感じる器官が
ありますが、これももちろん短く、
繁殖が難しいと言われるのも、
恐らくメスのフェロモンや臭いを察知しにくい
オスの個体が多いからなのかもしれません。
◎鼻先が割れる(ガビガビ)問題
『犬の鼻先が濡れていれば健康』
という言葉を聞いたことはないですか?
健康かどうかは何とも言えませんが、
正常な起きている時は、犬の鼻は
湿っています。
これは、湿っている方が臭い分子を吸着
させることが出来るので、鼻の中に
臭いの素をたくさん取り込むことが出来ます。
何事も意味がありますね。
では、この湿らせている液体はどこから
やってきているかというと
鼻の奥にある外側鼻腺(がいそくびせん)という
汗のような分泌液を出す器官があり、これは
体温が上昇した時に、体温を下げる機能があります。
また、涙腺からの分泌液も混ざっています。
ではこの外側鼻腺と涙腺がどこにあるのか
緑色が外側鼻腺、水色の丸いのが涙腺で、
目頭から鼻に向かって鼻涙管という管が走って
涙を外に出しているのです。
この配置。。。そう
鼻ぺちゃさんが特に潰れている場所なのです。
つまり、本来分泌液が出るはずの器官も
潰れてしまっているため、鼻に水分が行かない。
鼻の乾燥をケア
乾燥ケアに、鼻に塗るクリームも販売されています、
よく『ワセリンか保湿クリームを塗る』と書いてありますが
両者は効果が全く別もので、
ワセリンは水分の蒸発を防ぐフタのような役割、
保湿クリームは保湿をしてくれる役割、
鼻ぺちゃさんの鼻には、そもそも水分が足りていないので
保湿クリームやバター、オイルの方が効果があります。
ただ、舐めてしまうので、程度にもよりますが
一日に数回塗る必要があります。
かわいいかわいいお顔ですが、
その弊害は多いです。
他の犬種と比べれば手がかかります、
ただ、手がかかる程愛おしい♡
そう感じている飼い主さんが多いのも確かです。
鼻ぺちゃ犬その①終わりです。
次回もお楽しみに!
Thanks for installing the Bottom of every post plugin by Corey Salzano. Contact me if you need custom WordPress plugins or website design.
ドッグサロン ユン
河内長野市西之山町18-13
tel
0721-55-2660
info@dogsalon-une.com
web
お友達追加で
ご予約やお問い合わせなど
お気軽にどうぞ♪